Uber Eatsに向いてる自転車ってなんですか?

自転車店でアルバイトを始めた。まだ整備はしたことがない

金銭的な問題もあり、ひそかにアルバイトで自転車屋さんをはじめていた。
整備は全くしたことのない純粋な販売員だったりする。
厄介ごとのないという気楽さもあるが、もう少し色々やらせてほしいとも思う。
で、チンタラと不良販売員をやっていたら いつかは来るだろうお客様が来てしまったので久しぶりに投稿してみる。

誰も悪くないけど対処に困る状況もある。

若い男性で「安定性がよく、長距離を走れる電動自転車はないですか?(意訳)」と言ってくるお客様。
んんん?と悩んでしまった。
殆どの電動アシスト自転車は一般の自転車と比べてもタイヤが同じか太く、安定性という面では優れているといっていい。
その旨伝えると次に
「Uber Eatsに使いたいんです」と言われたのである。

瞬間、頭に浮かんだのはTB1eだ。
フルタイムでUberEatsをやりたいというのであれば1日60km〜80kmは普通で人によっては100kmは走る。一般の電動自転車であるなら大きめの電池を搭載していても1日か2日でバッテリー充電が必要になる。充電スパンを伸ばすためにも回生充電はあっていいと思う。というか電動アシストでもこういった機能がある方がやりがいは出る たぶん。
また、垂直にサドルに座る軽快車、ママチャリ型よりも少し前傾のあるクロスバイク型の方が長距離、長時間では体が楽だ。
自分の中で結論は出ている。まぁTB1eだけプッシュするのもどうかと思うのでジェッターも併せてオススメしてみた。
そうしたらサックリと「高いですねー」と言われてしまったのだった。

想定していなかった問答

ここで困ってしまった。すぐに「いやいやブリヂストンですけどベルトドライブを使っていない分お買い求めやすい価格になっていますよ。電動アシスト付きですしバッテリー容量から見れば充分お買い求めしやすいですよ」とでも言えばよかったのかもしれない。だがしかし満足な応対はできずにお客様は帰られてしまい、私は後で怒られてしまった。

そもそもUber Eatsに向いた自転車を考える

Uber Eatsは市街地を中心に60〜80km場合によっては100kmは走る。フルでやろうとする場合、気力体力削られるしいわゆる自転車好きでなければ電動アシスト付きが無難だと思う。

ロードバイクは向いていない

そもそもロードバイクは前傾が強すぎて背負うにしても荷物の中身が傾いてしまう。水物なら中身が普通にこぼれてしまうだろう。キャリアを持っているのでない限りやめておいたほうが無難だし、キャリアに載せるにしても自転車の乗り降りで苦労する。

脚力があるならクロスバイクかグラベルロードか

脚力があるなら普通にグラベルロードかクロスバイクが無難。できればキャリアを付けてそちらに載せるようにしたほうが良い。フルでやるなら背中に背負うのは地味に重さを感じる。
自分の持っている初期のウーバーバッグ(略してウバッグというらしい)は3kgほどもあった。重い。

UberEatsでは大型保冷リュックを支給してくれる。

今Uber Eats公式で取り扱っているバッグは結構軽くなっているらしい上に すっぽりと昭和インダストリー製のフィックスキャッチに収まるらしい。なんか羨ましい。

ダブルピックをやるかどうかで積載量も考える必要が出てくる。

UberEatsには”ダブルピック””トリプルピック”というものがある。同時に2件、3件分の荷物をもって走ることで、デリバリー業界のライバルたる「出前館」では普通に行われている。昼時や夕飯時などの忙しい時間帯ではよくある光景だ。
収入を考えるならやったほうが(たぶん)いいのだろうがUberEatsで普通に使われているいわゆるウバッグは容量に制限があるので、いざ荷物を取りに行っても入らなかった場合、単純に時間の無駄でしたで終わってしまう。
「トレーニングついでにお金を稼げればいい」的なノリであれば受けなければいいのだが
時間効率を重視したい。ということであれば別に保冷バッグ等を用意しておく必要があるかもしれない。
前かご用の保冷バッグも販売されている。

もっとも、これに対応しようとするとどうしても積載量に不安が出てくる。常時注文がひっきりなしに来ているのならともかくそうでないなら余分なバッグを持っていく形になる。
他には現金取扱も配達員にとっては頭の痛い問題で、お釣り用の小銭を持っていく必要が出てくる。
軽快に走りたくても必要なものを全部持っていく場合結構な荷物になってしまう。

要は積載重視で考えた場合、クロスバイクやロードバイクではなく、一般の自転車(ママチャリ、軽快車)も充分選択肢に入ってくるわけだ。
スピードは出ないし、坂道は大変だし、一日中乗っているとおしりも痛くなるが。
フルでやるつもりがなくてそれよりも売り上げを伸ばす機会を少しでも逃したくないと考えるのならアリと見るべきだろう。

お金を稼ぐのが最優先。できることは全部するということであれば

時間効率重視、ダブルピックも受ける、現金取扱もする、フル稼働する等々。できるだけ貪欲に条件を付けていくとどうしても重量が増える。
重量10キロのクロスバイクもいろいろと積み込んだ挙句に総重量15〜20キロ近くまで膨れ上がる可能性が出てくる。
そこまでいくなら電動アシストを考慮したほうがいい。電池容量はなるべく大きく。前かごもキャリアもあったほうがいい。
ガッツリ積み込んでもガンガン進む。最適解はやはりTB1eでいいんじゃないだろうか。

長時間稼働を考えるとエルゴグリップくらいは付けた方がいいし、純正オプションに両立スタンドが無い(付けてる事例はあるみたいだが)とか前かごがもう少し大きい方がいいんじゃないだろうかとか細かいところで突っつきたい点はいろいろあるが
回生充電機能でバッテリーの充電スパンを伸ばせる上に7段変速は細かく切り替えることで足への負担を軽減させてくれるハズ。

積載量重視の場合、いわゆる軽快車(ママチャリ)タイプも考慮に入ってくる。前かごもキャリアも最初から付いているのでコスパ的には有利だ。また、内装変速なので耐久性から考えてもおすすめできる。長時間乗ってるとお尻が痛くなりそうだが。

もっとも純粋に仕事の道具として割り切るのであればスクーターにしてしまえばいい。
出費としてはもっとも大きいが積載量、時間効率、フル稼働でも疲れないと欠点はまるで無い。
気をつけるとしたら緑の駐車監視員と絶対的な出費の量、必要な維持費をどう考えるかだろう。

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