サイクリーマン1巻を買ってみた。

サイクリーマンとは?

モーニング誌上で連載されている。自転車版釣りバカ日誌といわれている漫画だ。
絵も上手いし1巻を見た感じだとよく練られてると思う。描写も割とリアル寄りで今のところ初心者目線で話が進行しているのもいいかなーと。これから自転車を始める人や自転車やってるけどそれほどゆるポタやファンライド中心で競技指向でない人にはおすすめかなぁ。

最初の出会いは荒川から


主人公であり、釣りバカ日誌の山崎伝助にあたるのは和田武繁(タケ)
スーさんこと鈴木 一之助にあたるのは矢美津健本部長
話の始まりは荒川でタケを矢美津本部長が追い抜き返してからのスプリント合戦から、
抜いた抜かれたでついつい張り合いたくなるのは自転車乗りの性分なのかもしれない。

実のところこういうシチュエーションは意外とない。サイクリングロードではだいたいの人は自分のペースで走っているし、それぞれ目的地も違う。抜いた抜かれたはあっても信号や減速ポイントのない場所なので実力差が近ければ近いほど遭遇機会が少なくなり、一方的に抜くか抜かれるかだけが普通だ。
この最初の出会いの舞台となった荒川右岸下流行きは明確に「新砂」もしくは「葛西」という一つのゴールラインがあり、多くの人がそこを目指す。サイクリング人口も地理的要因もあって非常に多い。「オレハエー!」と悦に浸るには最高の環境だ。無理してでも踏ん張るかという気にもなる。
厳密には荒川下流域はサイクリングロードとはなっていないが事実上ロードバイクのメッカ状態になっている。

抜かれたタケは矢美津氏と並び、スプリント合戦がはじまる。
このとき駆け引き慣れした人間だとわざと後ろについて体力温存したり、前に出ても微妙に遅めに走って体力の温存をすると同時に焦りを待つのが常とう手段だが、タケも矢美津氏も並走して差を付けに来る。男らしいというか、なんというか。


短いスプリント合戦はタケの勝利に終わり、話しかけてくる矢美津氏。何気にいい人である。

釣りバカ日誌との違いはこのあたりじゃないだろうか、漫画の釣りバカ日誌は話が進むにつれて主人公たる浜ちゃんは実は人脈豊富なスーパー社員になっていくがこの話では矢美津氏が実に人格者だったりする。
一巻を見たところだと自転車中心に回っている感じなのだが、このあたりも変わっていくのだろうか?

ちなみに1話はこちらで立ち読み可能になっている。

この後は?

このあと、二人は会社の上司と部下の関係であることが判明したり、会社の同僚の風張さんに(あっさり)二人の関係がばれたり、矢美津氏の娘さんが参加したりと話は進行していく。
ロードバイクは真剣にやろうとするとキリが無かったりするが、仕事を持ちその中で趣味として自転車に乗りたい人にとってはいい参考書になり、理想の自転車との付き合い方を見せてくれるのかもと思うのだった。

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