「自転車乗りは嫌われている・・・しかも、もの凄く・・・」
こんな記事があった。
自分も自転車に乗るが車にも乗ってた時期があってこの記事にある「自転車が嫌いな初老の男性」の気持ちがよくわかる。
だから、割とよく歩道にあがることもある。
だって危ないし、ブチ切れたトラックがギリギリを攻めてきて引っ掛けられでもしたら洒落にもならない。
良くて重症まちがいなしだし
荒川で嫌われるなら車道ではもっと嫌われる
でもってこちらの動画
56:55と1:31:54あたりからちょっとコメントがあったが「荒川ではなく車道を走ればいい」と発言している。
そもそも荒川サイクリングロードと思われている荒川下流に並行して走っている道路は緊急用河川敷道路であり、平時には一般に開放されているに過ぎない。
自転車保険加入者でも場合によっては保険適用外となる場所であり、そんな場所を全力で走るのは正直あまり薦められる行為ではなく、言ってる事自体は全くもって正しい。
でも、車道を走る自転車も負けず劣らず嫌われてますわな。
道路幅に余裕があるのならともかく追い越しに対抗車線にはみ出さなければいけないような狭い道路、そんなところロードバイクで30km巡航とかされると荷物満載のトラックなんかだとやりにくくて仕方がない。
一度抜いても信号に捕まってしまってまた前に出られたらうんざり顔のドライバーの顔が目に浮かぶようだ。トレインとか組まれてたら加速の悪いトラックやバスはどうやったら抜けるか、どのタイミングで抜けるかを考えなくてはいけなくなる。
言ってることは正論だけど、嫌われるのが嫌ならロードバイクは走れない。
結局「車道を走ろう」的な発言を後押しするのは法律であって、事実上歩道中心で出来てしまっているママチャリ文化とは相容れられてない。
自転車は車道を走るのが本当なのだ、車道を走ろう、的な話はそれに慣れてしまった人間だから普通に言えるのだ。
これからサイクリストになろうとか初心者サイクリスト視点から見ると荒川を走ったほうがどう見ても安全に見える。
これから先、自転車はもっと車道に進出していくのだろうけども(特に大型)ドライバーサイドからはずっと目の敵にされるだろう。
その状況が変わるとすれば自動運転の普及であり、「自転車活用推進研究会」の活動はそこを見越してのものなのだろうと勝手に考えている。
結局のところ「サイクリストが嫌われないために」というタイトルは間違っていると思う。
むしろ嫌われたくない、怖い目に会いたくないから荒川緊急用河川敷道路という(なるべく広々とした)ところを走っているのだから。
ディスカッションの趣旨からは間違っているし、実現性も難しいが「荒川下流に別に自転車道を作りましょう」的な発言をゴリ押しでもいいからするべきだったのだと思う。